前回の記事で、熊本までやってきて、3時間ほど熊本城や水前寺公園あたりをぶらぶらしました。
この日は鹿児島中央まで、肥薩線経由で行く予定となっており、スケジュールはなかなかタイトです。
九州一周の鉄道旅1日目の乗り継ぎ
(1)小倉10:44発→荒木12:44着[鹿児島本線]
(2)荒木12:45発→熊本14:04着[鹿児島本線]
ーーーーーー熊本でしばし観光ーーーーーー
[ここより下が1日目後編]
(3)熊本1710発→八代1746着[肥薩線]
(4)八代1758発→人吉1913着[肥薩線]
(5)人吉1947発→吉松2050着[肥薩線]
(6)吉松2125発→隼人2217着[肥薩線]
(7)隼人2233発→鹿児島中央 2307着[日豊本線]
熊本→八代
熊本を17時10分発に乗り、肥薩線との乗り換え駅である八代まで向かいます。
30分ほどで八代に到着です。向かい側ホームに止まっている人吉行きの列車に乗り換えます。
八代→人吉
キハ220形(1100番台)。九州の旅で初めての気動車です。
車内は全席クロスシート、真ん中あたりに展望スペースもあって普通列車としてはなかなか豪華に感じました。
座席は既に全部埋まっていたので,しばらくは展望スペースに突っ立っていました。
列車は球磨川沿いを進み、反対の進行方向右側の車窓から川の流れがきれいに見えていたようです。
しばらくして、空いた右側の座席にすわっていたところ、次は球磨川の流れが進行方向左の車窓に見えてきました。なかなかタイミングがうまくいかないものですね。
そうこうしているうちに、人吉に19時13分に到着しました。
30分ほどの待ち時間の間に近くのコンビニで弁当を買い込んで、吉松行きの列車を待ちます。
人吉→吉松
人吉1947発の吉松行きに乗車です。引き続いてキハ220です。
さすがにこの時間に吉松方面へ行こうとするのは、同好者くらいのようです。
撮り鉄と思しきお兄さんは、この列車に会う日を4年ほど待ち続けていたというようなことを興奮気味に語っていました。
隣の席に座っていた初老の乗り鉄夫婦は、都城からやって来て、行きは肥薩おれんじ鉄道をまわって、帰りは肥薩線で戻るとのことらしいです。
あと、よくわからないハイテンションなおばあさん1人が乗車していました。地元の方かと聞いてみましたが、どうやら違うみたいです。
僕は乗りあわせた人と話すことはそれほど多くはないですが、九州は不思議なことに距離感が近いようにも感じました。
列車が発車してまもなくすると、弁当やらお菓子やらおにぎりを取り出して食事を始めます。このあたりは、同じ趣味の者同士、奇妙な連帯感があります。
列車は大畑に到着し、スイッチバックしたのち、ループ線に入ります。
山岳地帯を超えるために、唯一スイッチバックとループ線を併用していることで有名です。一度は途中下車したい駅です。
列車はぐんぐんと山を登り、矢岳に到着です。
暗がりの中に味のある駅舎が見えました。ここも途中下車したいなあ。
ここから先、矢岳トンネルを抜けると日本一と言われる車窓の区間です。まあ、この時間は真っ暗でしたけどね。
列車は山を下り、再度スイッチバックをして真幸駅に到着です。
スイッチバックするたびに心踊る鉄道ファンには肥薩線はたまりませんね!
列車は終点の吉松に20時54分に到着です。
吉松からは、隼人方面(肥薩線)と都城方面(吉都線)の列車に分かれます。
先ほど一緒の列車に乗っている方々は、みなさん都城行きの乗ったのでこれを見送り、ついにひとりぼっちになりました。
ホーム上にはサボをしまっている棚が置かれています。少し不用心な気もしますが。
吉松→隼人
吉松2123分発の隼人行きに乗車です。乗客はほかに誰もいませんでした。
車窓を見ても真っ暗で何も見えませんでしたが、途中の駅で、子ども連れの家族がこっちに向かって手を振ってくれました。いろいろと乗ってきたが、普通列車ではこういうのは初めてでした。いいところに来たものだなあ。
隼人には22時17分に到着。ここで鹿児島中央行きの列車に乗り換え。
隼人→鹿児島中央
本日最後の列車です。隼人22時33分発の鹿児島中央行き。
鹿児島中央には23時07分に到着し、長い一日が終わりました。
肥薩線は何気なく乗車しましたが、素晴らしい山岳路線だっただけに、さすがに日没後はもったいなかった気もします。いつか再訪することを心に決めたのでした。