もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

三江線の廃線まであとわずか。混雑状況は果たして。

  広島県の三次駅と島根県江津駅を結ぶ三江線は、江の川沿いをゆっくりと進むことが魅力のローカル線ですが、本年(平成30年)3月末日の運行をもって廃止されます。

 本年1月中旬からおよそ1か月間にわたって、大雪の影響で運行が取りやめとなった区間もありましたが、2月24日に無事に運転を再開しました。これは大変うれしい知らせではありますが、そのまま3月1日からの18きっぷシーズンに突入することとなり、廃線前の混雑に拍車をかけるのではないかという心配もあります。

 

 JR西日本の運行情報によれば、「列車によってはご乗車いただけない場合もございます」とも言われています。(https://trafficinfo.westjr.co.jp/chugoku_history_detail.html?id=00041287*1

 

 廃線まで残り1か月を切り、最後に乗りに行きたい三江線。今回は実際に乗ったときの混雑状況等を、わずかではありますが書いてみたいと思います。

(※本記事は、本年3月3日、3月4日の乗車時のものです。今後、混雑状況が変化する可能性はございます。)

 

三次駅10時02分発 石見川本行き(424D)

 今回、3月3日に乗車したのは、三次駅を10時02分に発車する石見川本行きの列車です。

 三次駅の周辺のホテルで前日に宿泊できれば、三次駅5時38分の始発列車の浜田行きに乗車するという選択もありますが、スケジュールの都合上、今回は無理でした。

 

 そこで、広島駅に前日に宿泊したうえで、当日は広島駅6時57分発・三次駅9時01分着の芸備線で三次駅に向かいました。

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 三次駅に9時01分に到着後、跨線橋をわたって三江線ホームへ移動しました。

 三江線の表示のある黄色のテープに沿って列に並びます。列車は3両編成で到着し、各号車ごとに出入口が前と後にあります。到着したときは、各列ともに10人未満程度が並んでいたように思います。

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 これなら何とかなるんじゃないかと思っていましたが、その数分後に、小規模ツアーと思しき方々らが列に加わるなど、あっという間に列が伸びていきました。なかなか油断ならない状況です(芸備線の乗車中にトイレを済ませておいてよかったです。)。 

 

 三次駅には列車が9時21分頃に入線してきました。

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 三次駅を10時02分発の三江線は、江津方面からやってきた列車が9時21分に三次駅に到着した後に折り返し運転しています。列車が三次駅に到着してから、10分ほど車内点検等をした後に乗車可能となりました。

 

 列車の扉が開くと、列に並んでいる順に車内になだれ込みます。ボックス席と前面展望かぶりつきがやはり先に埋まります。

 それから、進行方向右側の座席のほうが競争率が高いようです。右側のほうが、比較的、江の川を車窓から見られる区間が長いからでしょう。私は何とか右側のロングシートの座席を確保しました。

 

 列車の入線時に並んでいた人で座席はほぼ満席で、立ちもちらほら出ていたような印象です。

 この後に、芸備線(広島駅7時53分発・三次駅9時53分着)と、福塩線府中駅8時11分発・三次駅9時58分着)が到着しますが、これらで来ると座るのは難しいようです。しかしこの日は、乗れないということはなかったです。

 列車の出発時には、東京近郊の満員列車と比べて少しはましだろうという程度の混雑具合でした。

 

(下記写真は、3月4日に江津方面からの列車を三次駅で降りたときに撮影したものです。)

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江津駅5時53分発 三次行き(423D)

 次の3月4日は、反対方向の列車に乗車しました。

 江津駅を5時53分発の三次行きです。列車は3両編成です。

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 江津駅のあたりにもホテルがありますが、それほど数が多くはないので、既に埋まっていました。そのため、前の日には浜田駅に宿泊しました。

 この場合は、浜田駅5時20分発の山陰本線に乗車して、江津駅には5時47分の到着で接続します。

 江津駅で乗り換えたときは、さすがにボックス席は埋まっていたものの、ロングシートはポツポツと空席は残っており、着席できました(1つ飛ばしよりは、もう少し埋まっているくらいでした。)。

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 石見川本、潮などでいくらか乗車はあったものの、結果的に終点の三次に到着するまで満席になることは無かったです。やはり朝早い始発列車だと多少空いているようです。ただし、この日は日曜日であり、次の日が平日であったことの影響もあるのではないかと思います。

 

 無事に乗り納めしました

 今回は、3月に入ってから最初の土日で、18きっぷを使用して三江線に乗車してきました。18きっぷシーズンとはいえ、早いほうが多少は空いているのではないだろうかという予測によるものです。

 結果的に、混雑していないとは言えないものの、思ったより普通に乗車することができて、旅を楽しめたというのが実感です。

 今後、最終運行日に向けてますます混雑することも考えられますが、三江線の乗り納めに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

 

*1:JR西日本の当該発表について、弊ブログはこれと異なる見解を述べるものではございません。