秋田県男鹿市では、毎年2月の第2金曜、土曜、日曜に真山神社において「なまはげ柴灯(せど)まつり」開催されています。
みちのく五大雪まつりのひとつにも数えられるこのお祭りは、なまはげを間近で見られる迫力あるものとなっています。
今年(2018年)は、三連休が重なっていたこともあって、ちょうどよい機会でしたので行ってまいりました。
列車で行く場合には、会場の真山神社までJR男鹿駅との間で、祭りの始まりと終わりの時間に合わて臨時有料バスが出ています。
真山神社に到着しました。積もった雪が踏み固められて滑りやすいので、長靴などの装備のほうが安全だと思います。
神社の境内の真ん中では巨大な柴灯火が焚かれています。この近くにいればあたたかく、寒さはしのげますが、けっこう火の粉が飛んでくるので注意です。
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神楽殿では、この地域で大晦日に行われる伝統行事である「なまはげ」の再現が行われます。子どもたちがいる家に、なまはげがやって来ます。
なまはげが「悪い子はいねえか」と暴れ出すものと思いきや、家の主人がお酒をふるまって世間話を始めます。なまはげは持参した台帳を確認し、子どもたちが怠けていないかチェックしているようです。そして、なまはげは来年もまた来るといって帰っていきます。
なまはげは見た目は恐ろしいですが、神の遣いで災厄を祓ってくれるようです。
続いて、柴灯火のまわりでは、2体のなまはげによる踊りが行われます。
人が多くて直にはなかなか見れませんでしたが、モニターで実況されているのでそちらでも観覧できます。
踊りが終わると、写真撮影のファンサービスです。こっち向いてくださーい、とアイドルに引けを取らない人気ぶりです。
その後、なまはげによる和太鼓の演奏が行われます。
一言でなまはげといってもずいぶん色々とコラボして、いわばなまはげフルコースのお祭りとなっています。
屋台ではしょっつる焼きそばやだまこ汁など地元の食べ物も売っていて、座って食べるスペースもあります。人も混雑していているので、疲れたら休憩しましょう。
そして、この祭りのいちばんの見どころは、なまはげが次々と山から境内へと下りてくる「なまはげ下山」でしょう。
松明を掲げたなまはげ達が、雪山の上にずらっと並びました。
山の入り口から次から次へとなまはげがやってきて、境内に乱入してきます。
目の前を松明の炎を掲げたなまはげ達が練り歩く姿は、圧倒される迫力があります。
なまはげは柴灯火のまわりを大きく数周、歩いて回ります。このときになまはげの衣装から落ちた藁を拾ってお守りにするとご利益があるといわれています(ただし、なまはげから直接に藁を引き抜くと罰があたるようです。)。
その後、なまはげは神聖なる護摩餅を持ち帰って、山へと帰っていきます。
一連の行事が終わると、各地区のなまはげ達が乱入して来ます。お面の顔つきや着ている衣装も様々です。なまはげも子どもたちにフレンドリーに(泣いている子もいたけれど)接してくれます。
お気に入りのなまはげと一緒に写真撮影も狙ってみてもいいかもしれません。
最後に護摩餅も配っているので、その場で食べたり記念に持って帰ることもできます。
以上、ざっとではありますが、なまはげ柴灯まつりに行ったときの様子をご紹介いたしました。
来年はぜひ、男鹿へなまはげに会いに行ってみてはいかがでしょうか。