前回、三陸鉄道南リアス線に乗車して釜石駅に到着しました。
釜石からはJR釜石線に乗り換え、快速はまゆりに乗車します。
快速はまゆりは、盛岡と釜石の間を1日に上下とも3本ずつの運転となっています。
列車は3両編成で、1号車、2号車が自由席で、3号車が指定席となっています。
ぱっと見た感じは、東北でよく見かける一般的な普通列車の車両ですが、指定席車はリクライニングシートとなっているので快適なようです。快適に旅したい人はあらかじめ指定券を購入するのがおすすめ。
これに対して、成り行きにまかせて自由席でもいいよ、なんとかなるでしょと適当に考えていた私が乗車した2号車がこちら。
これはすごい!自由席もリクライニングシートになっているではありませんか!
ただし、こうなるかどうかは運次第のようです。この日は偶然当たりだったみたいですね。
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釜石を出発すると、甲子川の流れに沿いながら列車は進んでいきます。
冬の東北らしい車窓で、雪が積もっていますね。
そして列車はかつて鉱山で栄えた町、陸中大橋へとやってきます。陸中大橋のあたりの路線図をみると、まるで「Ω(オメガ)」のような不思議な形状をしています。
これは難所である仙人峠の高低差を克服するために、このような迂回する形がとられたとされています。
陸中大橋駅を出ると列車は、トンネルを通り抜けながら、標高の高いところ走っていきます。
この陸中大橋~上有住間のオメガループと呼ばれる区間では、眼下にさっきまで自分が通ってきた線路が見えるというのですから、錯覚に陥ったような感覚になってしまいます(撮り損ねましたが、逆に標高の低いほうの線路からは上空の橋梁を通る列車が見えるようです。ぜひ挑戦してみてください。)。
だんだんと列車は平地へと降りてきてきましたが、車窓の外は一面の雪景色ですね。寒いところにやってきたのだから、こういう真っ白な景色が見たかったです。
遠野駅では、観光客の方が多く乗車してきました。釜石線沿線の観光地といえば、やっぱり遠野ですね。カッパが住んでいるという伝説は有名です。
遠野を出ると、進行方向左側の車窓に猿ヶ石川を眺めながら走っていきます。
快速なので停車駅は少なく、遠野から先は、鱒沢(通過する快速もあり)、宮守、土沢、新花巻、花巻と快調に飛ばしていきます。
花巻ではスイッチバックして、進行方向が逆になって、東北本線に入ります。
快速はまゆりは、快速の名を掲げているだけあって、東北本線内でも快速運転です。
花巻を出ると、矢幅、終点・盛岡と2駅しか停車しません。何となく得した気分です。
東北新幹線の高架が見えてくると、ほどなくして盛岡に到着です。
釜石から2時間半弱の乗車でしたが、終始自由席が埋まることはありませんでした。リクライニングシートが当たることを祈って、自由席に賭けてみるというのもひとつの選択肢かもしれませんね。
次回は引き続いて、盛岡からIGRいわて銀河鉄道に乗り換え、下北半島の大湊を目指します。
(続く)