もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

秋を探し求めて(5)[信越線・青海川駅を訪問]

長岡から信越線の直江津行きに乗車した。列車は柏崎を過ぎて日本海が見えてきたが、天気はどうやら良くないらしい。雨も降ってきた。

 

柏崎から2駅。日本海が間近に見える青海川駅で途中下車した。

青い空、青い海を期待してやってきた。

しかし、空模様はこのとおりの曇天であった。

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雨風が想像以上に激しいので、下車してそそくさと駅舎に避難した。やはり、今日は誰も駅にいないらしい。

 

しばらく休憩して、折角来たのだからと折り畳み傘を片手に下り線のホームへやって来た。晴れていたらきっともっと良い眺めだっただろう。だが、雨風が強い日も、これはこれで迫力があっていいかもしれない。

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ホームをうろうろしていると、あっという間にずぶ濡れになりそうなので、やむを得ず駅舎に戻っておとなしくしていた。

数分後に、サーファーらしき兄ちゃん2人が駅舎に入ってきた。こんな天気の中でも海に入ってきたんだろうから、よっぽど好きなんだろう。

駅舎の中で着替えはじめるみたいなので、仕方なくまた外に出た。

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サーファー兄ちゃんたちが帰ったあと、しばらくすると次は駅に中年男性の2人組がやってきて、傘を片手に駅の様子を興味深そうに観察してまわっている。

男性の一人は、もう一人男性の付き添いでやってきたようで、僕に話をかけてくる。

「あなたも鉄ちゃんですか」

「それは、もちろん。こんな天気の中こんなところに来るんですから。」

「昨日も付き添いで、四国の駅で海が近いところに行きましたよ。」

「もしかして、下灘ですか。」

「そうそう。さすがだねえ。」

と話をしている間も、もう一人の鉄道好きのおじさんは、こちらに目もくれずに一心不乱で駅の写真を撮り続けていた。

はたから見ると、こんな天気が悪い日によくやるよ、と言った感じだが、つい数十分前まで自分もやっていたことだから、どっちもどっちである。

ひとしきり駅をまわったあと、おじさん2人組は車で去っていった。

 

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どこの場所にも物好きはいるものだと思いつつ、次の直江津行きの列車に乗車した。

 

(続く)