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全国各地を列車でめぐる乗り鉄の旅

芦ノ牧温泉駅を訪問。ねこ駅長と「ノラとと」 ‐野岩鉄道・会津鉄道の秋旅(5)

芦ノ牧温泉駅で下車しました。     

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 会津鉄道に乗車して、途中の芦ノ牧温泉駅で下車しました。この駅から少し離れたところに、開湯は千数百年前までさかのぼるといわれる芦ノ牧温泉があり、阿賀川の渓谷を見下ろすことができる自然豊かな温泉街となっています。

 そうした風光明媚な温泉地というイメージを持ちつつ乗って来た列車を下車して駅舎へと向かうと、この駅はまたひと味違った様相で出迎えてくれます。

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ねこが働く駅

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 この芦ノ牧温泉駅は、「ねこが働く駅」ということで知られています。初代の「ばす」駅長の後を次いで、現在は「らぶ」駅長と「ぴーち」施設長が働いています。

 初代の「ばす」駅長がカメラのストロボで目を悪くしてしまったため、あいにく写真撮影は禁止されておりますが、私が訪れたこの日は「らぶ」駅長と「ぴーち」施設長ともに対面することができました。勤務時間(9:00~16:00)の終了近くの訪問となってしまったため、少しお疲れ気味の様子に見えましたが、駅業務室内から愛想を振りまいてくれてました。

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 駅舎内ではねこ駅長のグッズがところ狭しと並べられています。カレンダー、クリアファイル、ポストカード、キーホルダー等々、たいていのものは置いてあります。ここで買って帰れば自宅でもねこ駅長をめでることができます。なお、ネットショッピングで購入できるグッズもあるようです。ねこ駅長は商売上手でもあります。

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「ノラとと」コラボ実施中

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 会津鉄道は2018年9月よりテレビアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」(略称「ノラとと」)とのコラボを始めました。これにともない、ラッピング列車が運行されたり、芦ノ牧温泉駅でもコラボグッズが売られたりしています。ノラととの主人公「ノラ」は芦ノ牧温泉の名誉副駅長に就任したとのことです。

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 駅舎の中の一部もノラととコラボが目立っていますね。「ノラ」のぬいぐるみが置かれていたり、ボードが置かれていたり。「らぶ」駅長と「ぴーち」施設長に加えて、即戦力の感じがすごいですね。駅のホームの待合室にもばっちりポスターが貼られて、手抜かりがありません。

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駅舎の外で故きを温ね

 駅舎の中が本物の猫やら二次元の猫やら二次元の美少女やらで賑やかしくなっているところ、一度駅舎の外に出てまわりを見てみます。

 駅前のポストの横には、見るからに古びた駅名標がおかれています。芦ノ牧温泉駅会津鉄道が開業する前は国鉄会津線の上三寄駅でした。国鉄の再建にともなって第三セクター会津鉄道へ転換したという歴史があります。

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 また、芦ノ牧温泉駅には会津鉄道の初代トロッコ車両であるAT-301が保存されています。車内は土日祝日を中心に開放されており、運転席の部分は運転シュミレータが設置され、実際に列車を運転操作しているかのような体験ができるようです。そのほか、車内にはNゲージやタブレット閉塞器などが展示されていました。

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 また、駅舎に隣接して会津鉄道神社もあります。2012年に建てられた比較的新しい物のようです。神社内の壁の側面には、これでもかというくらいに猫の写真が貼られています。鉄道だけではなく猫にも御利益がありそうです。

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今回の旅はここまで

 いろいろな要素を盛り込みまくっている意欲的な芦ノ牧温泉駅でしたが、今後どうなっていくのでしょうか。次に来たときはまた違ったテイストになっていた、なんてこともあるかもしれません。

   すっかり日も暮れてしまいましたので、会津若松行きの列車で終点まで向かい、今回の旅はこれにて終了でございます。(終わり)

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塔のへつりで紅葉を ‐野岩鉄道・会津鉄道の秋旅(4)

塔のへつりにやって来ました

 会津鉄道塔のへつり駅で下車しました。この駅からすぐ近くに、その駅名のとおり観光名所である「塔のへつり」があります。「へつり」というのは、川に迫った断崖のことを指す、この地方の方言のようです。

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 塔のヘつりは、紅葉が楽しめるスポットでもあります。この日もツアーでたくさんの人が訪れていました。駅前の木々も真っ赤に色づいてきれいです。

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奇岩が立ち並ぶ景勝地  

 塔のへつりの見どころは、浸食と風化を繰り返すことで作り上げられた奇岩の景観です。秋の季節は、これに加えて紅葉も楽しむことができるというわけです。

 吊り橋を渡って対岸へと渡ることができるのですが、それなりに揺れて若干スリルがあります。一度に渡れる荷重制限は30人とありますが、多いときはそれに近い人数が渡っていたような気がします。

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 吊り橋の上からの眺めも見ごたえがありますね。どうしてこのような地形になってしまったのでしょうね。自然の作用というのは不思議なものです。  

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 吊り橋を渡り終えると、岩をくりぬいてできたような狭い通路を進んでいきます。反対側から来る人とぎりぎりすれ違うことができるかどうかの狭さであり、これまたスリルがあります。譲り合いの精神で乗り切ります。 

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 上から岩が迫ってくる空間に、小石が積み重ねられています。この光景はまるで賽の河原です。ここはきっと仏教的な意味がある場所なのでしょう。 

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 岩場の階段を上ってみると、小さな祠のようになっている場所に出ます。ここでは虚空蔵菩薩をおまつりしているようです。景勝地というだけではなく、信仰の場でもあったというわけですね。     

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  ひとしきり巡ったあとで引き返して、再び吊り橋を渡ります。2度目になっても揺れにはなかなか慣れないものです。行きとは反対側の景色を見ながら渡ります。   

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 入り口まで戻ってきて、手書きの張り紙がふと目に入ってきます。

   「昔ここは海だった」

 この地形は、海面下にあったときに形成されたということなのでしょうか?もしそうであるとすれば、なんだか少し納得がいくような気がします。

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 展望台の方へも行ってみます。さっき渡って来た吊り橋を見下ろす形になります。あの場所を歩いていたのですね。

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会津鉄道の旅は続く

 さて、ひとしきり塔のへつりを堪能した後は、再び会津鉄道に乗車します。福島県をPRする淡いピンク色の列車が到着です。紅葉の季節ということもあって車内は満員です。

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 隣の湯野上温泉駅でツアー客らしき団体が続々と降りていきます。ここは観光名所である大内宿の最寄駅ですから、そちらへ向かうのではないでしょうか。

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 最近登場した「ノラとと」ラッピング列車と列車交換ですれ違いました。引き続き、次の目的地へと向かいたいと思います。(続く)